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肩・首・腰の痛み


                             
腰痛、五十肩、頸椎症、足底筋膜炎について特集します。

腰痛(坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症など)、五十肩、頸椎症は運動不足や姿勢不良や筋力の低下など生活習慣の変化によって若い年齢層にも増えています。
大半が、漢方療法と適切なストレッチや筋力強化の鍛錬などの保存療法によってよくなります。
手術適応の場合は、経験が多く高度な技術のあるドクターを選ぶことが大切です。

  1、腰椎椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・腰痛症  

腰痛

腰痛

腰痛

     

腰痛の主な原因には、ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・腰部変形性脊椎症・骨粗鬆症・坐骨神経痛など骨・筋肉・腱・靱帯の疾患と、膵炎、子宮・卵巣、腎臓・前立腺・膀胱などの癌で生じるものがある。

■坐骨神経痛
 
坐骨神経痛は末梢神経のなかで最も太く長い神経です。第4、5腰神経と第1〜3仙骨神経からなり、梨状筋の下を通って大腿後面を下行し、膝の裏で総腓骨神経と脛骨神経に分かれます。
 つまり坐骨神経痛は、神経が腰椎の隙間から出て骨盤をくぐり抜け、お尻の筋肉から顔を出す間のどこかで、圧迫や絞扼などの障害を受けた為に発症する症状(病名ではありません)です。
 坐骨神経痛の原因には、腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症などの変形疾患が挙げられます。その他、年齢に関係なく特殊な疾患として、脊髄腫瘍や骨盤内腫瘍などが挙げられます。
 臀部から大腿後面、下腿外側面、足にかけての鋭い痛みが特徴です。重だるい感じ、圧迫感や放散痛、電撃痛などさまざまです。しばしば、下腿の筋力の低下、下腿外側と足の知覚麻痺をともないます。


■腰痛症
  腰痛の大半は筋肉、筋膜の障害によるものであり、一般に腰痛症といいます。
 そのほか、姿勢不良によるもの、椎間関節の障害に関連するものもある。痛みは腰部とともに臀部にもあるが、下肢の痛みや麻痺などの症状はありません。
 

■腰椎椎間板ヘルニア
 
背骨は頚椎から仙椎まで椎骨と椎間板がつながって出来ています。
 
椎間板は軟骨で出来ていますが、その構造は繊維輪という硬い軟骨の囲いの中に、柔らかい隋核という軟骨が入っおり、クッションの役目をし、重力を四方に分散させています。その隋核が繊維輪を破って飛び出した状態が椎間板ヘルニアです。
 
椎間板ヘルニアは頚椎にも腰椎にも出来ますが、上半身を支える腰椎、特にL4-5L5-S1間によく出来ます。椎間板ヘルニアがある時、一般的にはその椎間板は変性(老化現象)を起こしています。(椎間板が変性すると、椎間板の弾力がなく傷つきやすくなります。何度も同じ箇所を傷めたり、治ってもまた痛くなります。

≪症状≫
 
症状は、片側の下肢痛が多いが、巨大なヘルニアの場合、両側で症状が出現することもある。
下肢痛は、当該椎間板ヘルニアによる神経根圧迫により生じる。
腰椎4番と5番の間(L4/L5)と腰椎5番と仙骨1番の間(L5/S1)のヘルニアがもっとも多い。
疼痛、しびれなどの自覚症状に加え、障害された神経の支配領域にしびれを呈したり、運動神経の麻痺による筋力低下を来たすことがある。
稀に、排尿障害を呈する(
S2-5症状)。
巨大ヘルニアの場合、馬尾症状が出現することがあり、脊柱管狭窄症の馬尾神経型と類似した症状を呈する。有名な症状は、間欠性跛行(はこう)であり、神経根周囲の血流障害により生じることが知られている。

≪保存的治療≫
 
MRIの普及などによりヘルニアの病態が解明されつつあり、多くのヘルニアが、自然に消退縮小することも解ってきました(組織球による異物貪食、分解作用によってヘルニアが小さくなる)。従って、急を要する症例(運動麻痺や直腸膀胱障害を認める症例)以外は、3〜6ヶ月間の保存的治療を行うのが一般的です。
 
腰椎椎間板ヘルニアは保存的治療により90%程度が改善すると考えられています。
 
保存的治療には漢方薬の併用が効果的です。
 経験的には、3〜6ヶ月間で痛みやシビレが改善され、その後適切なストレッチや筋トレで弱った体幹部の筋肉を鍛え、約1年間で元の健康な腰を取り戻すことがができます。

≪手術の適応となるのは≫
保存的治療を3ヶ月間行っても痛み、痺れ、筋力低下が改善されず、日常生活支障があるとき。
・我慢できない強い痛みのために日常生活が著しく制限されるとき。

尿意がわからなく失禁したり、肛門が痺れて締りがなくなったときは緊急手術の適応です。
 

≪手術方法≫

・顕微鏡下ヘルニア摘出術
       
顕微鏡視下の利点は、術者や助手も拡大した神経やヘルニア
   そのものを3Dすなわち立体的にみることが可能なことです。
   一般には脳神経外科医がする手術で、もっとも安全で効果のあ
   る手術です。

・内
視鏡下ヘルニア摘出術
   
直径約2cmの筒の中に内視鏡と器械を入れてモニターを見なが
   らヘルニアを摘出します。

・経
皮的髄核摘出術
   
椎間板に管を差し込んで、内径約5mmの管の中から特殊な
   器具を通して隋核を摘出します。

・レ
ーザー椎間板減圧術
   軽いヘルニアが対象で、
内径数mmの管の中からレーザー光線
   で髄核を焼いて縮めます。

 

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 腰痛の代表的な漢方療法

気血不足・肝腎不足  
  補気血・益肝腎・活血止痛 

腎陽虚        
  補腎益精・温腎壮陽     

腎陰虚        
  補腎益精・腎陰清虚熱    

寒湿         
  散寒除湿           

肝鬱気滞          
  疎肝行気・止痛        

血お             
  活血化お           

1
独活寄生湯


八味地黄湯・牛車腎気丸・右帰飲・右帰丸


六味地黄湯・知柏地黄湯・補陰湯


五積散・桂枝加苓朮附湯・苓姜朮甘湯・よく苡仁湯


柴胡疎肝湯・四逆散・加味逍遥散


疎経活血湯・冠脉通塞丸・桂枝茯苓丸・通導散・調栄活絡湯

 腰痛は予防が一番です

腰痛は程度の差こそあれ、多くの人が経験する疾患です。そのためには、普段の心掛けが大切です。ストレッチで筋肉を柔らかくしたり、大腿筋や腹筋を鍛えましょう。

・朝すっきり目覚めるために、ストレッチングを取り入れましょう。
・寝る前のストレッチングもお勧めです。
・腰痛にも効果があります。
・ストレッチングのポイントは、呼吸を止めたりしないで、ゆっくりとした動きで体をほぐしていくことです。

詳しくは「健康のために」へ移動してください。

腰痛治療と予防のためのストレッチ

腰痛治療と予防のためのストレッチ

 

高齢者の足、腰の強化プログラム

(1)いすに腰掛けるつもりでお尻を後ろに引く。

(2)ひざを胸に近づける。

(3)軽くひざを曲げ、上体を起こす。苦しければ背中の下に座布団などを置く。

(4)体を支えながら、太ももを持ち上げる。

(5)上体を曲げて腰を伸ばす。

(6)左右交互に股(こ)関節を伸ばす。

(7)つま先を上げて、交互に太ももの裏側を伸ばす。

(8)後ろ足のかかとを上げて、足のつけ根を交互に伸ばす。

 

関節痛の緩和や予防のためのテーピング

関節痛の緩和や予防のためのテーピング

 

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 2、 五十肩(肩関節周囲炎)・・・中期までなら根本から改善できます

頸椎症、五十肩、腰痛について 


五十肩は、筋肉、腱、腱板などの加齢による退行性変化を基盤として、関節包や滑膜、

腱や腱板(肩関節の回旋運動を行う筋肉の腱の集まり)などの肩関節周囲の組織に生じる

炎症性の疾患であります。

炎症が長期にわたり関節包内で癒着を起こすと、癒着と痛みのため関節の動きが制限されて、

肩関節が動かせなくなってしまいます。

大半の五十肩は漢方薬と肩関節ストレッチにてよくなります。

夜間痛は肘の下に枕などをおいて痛みのない肢位を確保するとらくになります。


 肩関節のストレッチ


肩関節疾患の治療は薬の服用と同時に肩関節のストレッチが大切です。

肩関節の障害の程度に応じたストレッチプログラムを作成、指導します。

 

肩関節のストレッチ

 

 五十肩の代表的な漢方療法


肝腎不足(筋肉、腱、腱板の衰えや弾性の低下)が基礎にあり、

内因(肥満体質や飲酒など)や外因(風寒や風湿)の邪が停留して生じた痰が経絡を阻滞し、
さらに肌肉の間にも集まり素因が形成される。
普段あまり使わない動作(上のもを取る・後ろのものを取るなど)により腱や腱板に炎症を起こし発生する。

基本的な弁証と治方

弁証:痰阻経絡・お血   
治方は行気化痰・活血化お
   二朮湯合桂枝茯苓丸(通導散)

その他の方剤
   独活寄生湯、疎経活血湯
   葛根湯
   越婢湯加朮湯
   よく苡仁湯
   五積散
   桂枝加苓朮附湯痰阻経絡・?血 
 二朮湯合桂枝茯苓丸(通導散)

その他の方剤
 独活寄生湯・疎経活血湯
 葛根湯・越婢湯加朮湯・よく苡仁湯・五積散・桂枝加苓朮附湯

 

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足底筋膜炎について特集します。

歩いたり、走ったりすると
足底(足裏)が痛む。そんな経験はありませんか? その痛みの原因は、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)を起こしている可能性があります。足底腱膜炎は、更年期の女性やランナーに多く見られる障害です。一時的によくなっても繰り返すことが多く、時間が経っても足底の痛みが軽減しません。ここでは、足底腱膜炎の症状と原因を解説します。

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3、頸椎症(神経根症・頸椎性脊髄症)・・・中年では約40%の人にみられます

椎体に増殖したとげ状の骨(骨棘)

椎体に増殖したとげ状の骨(骨棘)による、脊髄神経根および脊髄が圧迫されさまざまな症状が

現れる。

神経根症は、脊髄神経根が圧迫されたもので、首の後ろ側、肩、腕の痛みやしびれが現れる。

動きのいちばん多い第5〜第6頸椎にもっとも多く、ついで第6〜第7頸椎、第4〜第5頸椎にみら

れる。

頸椎症性脊髄症は、脊髄が圧迫されるもので、上肢の細やかな運動の制限、歩行障害、排尿障

害などが現れる。

頸椎症は程度の差こそあれ、中年では約40%の人にみられる疾患である。


 頸椎症の代表的な漢方療法

気血不足・肝腎不足  
  補気血・益肝腎・活血止痛 

腎陽虚        
  補腎益精・温腎壮陽     

腎陰虚        
  補腎益精・腎陰清虚熱    

寒湿         
  散寒除湿           

肝鬱気滞          
  疎肝行気・止痛        

血お             
  活血化お           

1
独活寄生湯


八味地黄湯・牛車腎気丸・右帰飲・右帰丸


六味地黄湯・知柏地黄湯・補陰湯


五積散・桂枝加苓朮附湯・苓姜朮甘湯・よく苡仁湯


柴胡疎肝湯・四逆散・加味逍遥散


疎経活血湯・冠脉通塞丸・桂枝茯苓丸・通導散・調栄活絡湯

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 足底腱膜炎

 

 

     

■足底腱膜とは
足底には、かかとの骨から足の指の付け根にかけて、強靱な繊維状の組織である腱が膜のように広がっています。これが足底腱膜です。足底腱膜は足底の土踏まず(縦アーチ)を保持して、歩行やランニングによる衝撃を吸収する役割があります。さらに、その吸収した力を蹴り出しのエネルギーとして有効活用する「巻き上げ(ウインドラス)機構」にも関与しています。そのため足底腱膜の働きが悪くなると、足底が地面に着地するときの衝撃吸収や蹴り出す力のバランスが崩れて、走りにくさや歩きにくさを感じます。

■足底腱膜炎の症状
足底腱膜炎は、足のアーチ構造を支える足底腱膜が炎症を起こし、小さな断裂を繰り返している状態です。かかとや足底が地面に着地した際に、足底腱膜が伸ばされて痛みを感じます。また、ウインドラス機構がうまく機能しなくなるため、足を蹴り出すエネルギーが足りなくなります。足底腱膜炎が起こると、「朝起きてからの最初の一歩が激しく痛む」「急に歩きだすと痛む」といった症状がみられるようになります。慢性化すると、かかとの骨に骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲのような突起ができて、さらに痛みが増すことがあります。

■足底腱膜炎の原因
ランニングやジャンプ動作などで、荷重による衝撃(圧迫力)と強く引っ張られる力(牽引力)の両方が繰り返されると、足底腱膜に大きな負荷が集中して、小さなン断裂や炎症が起こりやすくなります。足底腱膜炎を誘発する要因としては、スポーツによるオーバーユース(使いすぎ)をはじめ、長時間の歩行や立ち仕事、不適切なシューズの使用、硬い路面でのトレーニング、足の筋力不足や柔軟性の低下、足の形の変形(扁平足や外反母趾)などが挙げられます。とくに外反母趾(がいはんぼし)は、足底腱膜炎と同じく、足のアーチ構造の崩れによって生じます。縦アーチが崩れる足底腱膜炎に対して、外反母趾では横アーチが崩れてしまっている状態です。外反母趾で横アーチを保持できなくなると、だんだん縦アーチも低下して足底腱膜炎を併発する場合があります。

 足底腱膜炎の代表的な漢方療法

気血不足・肝腎不足  
  補気血・益肝腎・活血止痛 

腎陽虚        
  補腎益精・温腎壮陽     

腎陰虚        
  補腎益精・腎陰清虚熱    

寒湿         
  散寒除湿           

肝鬱気滞          
  疎肝行気・止痛        

血お             
  活血化お           

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独活寄生湯


八味地黄湯・牛車腎気丸・右帰飲・右帰丸


六味地黄湯・知柏地黄湯・補陰湯


五積散・桂枝加苓朮附湯・苓姜朮甘湯・よく苡仁湯


柴胡疎肝湯・四逆散・加味逍遥散


疎経活血湯・冠脉通塞丸・桂枝茯苓丸・通導散・調栄活絡湯

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お願い

適切な漢方治療のためにはご本人が直接来ていただくことが大切です。

一宮市・稲沢市・江南市・岩倉市・清洲市・北名古屋市・西春日井郡・小牧市などの近郊からは約30分、名古屋市・弥富市・海部郡・あま市・春日井市・岐阜市・各務原市・羽島市・羽島郡などからも30分から1時間以内の距離ですから、初めはご本人が直接お越しください。
 

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