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変形性膝関節症


少し前までは、変形性膝関節症は老化症状だから仕方がないと考ええられていました。
しかし、今ではある程度までの時期なら治せる時代になりました。
末期になってからでは残念ながら治すことはできません。
チョットおかしいな?と感じたら、早めに治しましょう。
 

変形性膝関節症

 

あなたの関節年齢は、まだまだ若くなります


 

 

     (1)変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは

膝の痛みの原因には、膝の靭帯や半月板を損傷する外傷性のもの、リウマチや細菌感染で

起こる炎症によるもの、老化に伴う変形など大きく3つに分けられます。

この中で最も多いのが老化による痛みで「変形性膝関節症」と呼ばれます。

膝は曲げ伸ばしや、ねじり運動などの機能を持つだけでなく、

ひざから上の全体重を支えているために非常に力が加わりやすいのです。

変形性膝関節症は膝の関節部分の軟骨がすり減って痛みが起こる病気です。

正常な膝は強い力が加わっても、軟骨が衝撃を和らげて摩擦を少なくしているので

膝の複雑な動きに対応できます。


   (2) 要注意症状

 
 変形性膝関節症は次のような順序で症状が現れてきます。

 1.動作の最初に痛む
 2.歩くなどの動作をしている間、ずっと痛む
 3.膝を動かしていなくても痛み、しゃがみこむことができなくなる
 4.膝に水がたまり、腫れて熱感をもつ
 5.膝関節変形し、O脚の度合いがひどくなる 


<変形性関節症の進行スッテップを説明します。>

初期(1)の症状

朝の動き始めの3〜4分間の「ひざのこわばり感」。200〜300歩も歩けば自然に消えてしまい、昼間はなんともない。このような症状は、滑らかなはずの関節軟骨が磨り減ってきてザラザラし、関節軟骨どうしが擦れることで摩擦が起こることから生じる症状です。
動き始めると症状が消えるのは、膝を動かしていると滑膜から関節液 (滑液)が関節内に出てきて関節腔に充満することにより、摩擦が解消されていくからです。  
この期間は2〜3ヶ月続くこともあれば、人によっては2〜3年続くこともあります。


初期(2)の症状

こういった初期の症状が少し進行すると、「こわばり感」が「痛み」に変わってきます。朝だけだった痛みが昼や夜にもたびたび感じるようになります。
この痛みは、膝の前側から内側にかけて感じることが多く、特に座っていて立ち上がろうとするとき、階段を上がり下りするとき、坂道を歩くとき、急にからだの向きを変えようとするとき、しゃがんだり正座しようとするときによく感じます。
いずれにしても、初期の段階の痛みはそれほど強くないし、長続きしないのが特徴で、湿布程度で楽になること多いものですが、この時期にしっかり治すことが大切です。


中期の症状

変形が進むと、痛みは簡単には治まらなくなります。階段の上がり下りがいっそうつらくなり、膝が十分曲げられなくなったり、伸ばしきれなくなります。
軟骨の変形の進行と滑膜の炎症と肥厚によるものです。歩くときも、膝をまっすぐに伸ばせないため、膝を少し曲げたまま、ちょこちょこと狭い歩幅で歩くようになります。
さらに、炎症で外に腫れてきたり、さわるとむくんでいるのがわかるようになります。
変形性膝関節症では、擦り切れて関節軟骨から出る摩耗物質や、コラーゲンなどが壊れたものが、関節の内張りをしている膜(滑膜)を刺激して炎症を引き起こします
。その際に「水がたまる」という症状は潤滑油の役割を果たしている関節液(滑液)を増やして関節内の衝撃を少しでも和らげようという一種の防御反応です。
まだまだ、治せる時期です。半年から一年ほど根気良く治療を続けましょう。


末期の症状

末期になると痛みはさらに強くなり、日常生活の行動がかなり制限されるようになります。
また、中期のように水がたまることは少なくなり、腫れが目立たない分、関節の変形そのものが目立つようになってきます
一般にO脚になります。
膝の痛みが強いのに、水がたまりにくくなるのは滑膜の働きも低下し、それにともなって関節液(滑液)の分泌も減少するからです。
関節の変形は軟骨の減少だけでなく、接触する面を広くして圧力を減らそうと骨棘や骨堤と呼ばれる余分の骨ができるからです。
いずれにしても、ここまで症状が進んでしまうと、痛みが激しくて外出するのが難しくなります。
ここまで進行すると治すことはできません。
寝たきり老人の一つの原因にもなっています。

 

   (3) 関節軟骨の成分


軟骨はその80%が水分、他はコラーゲン、軟骨細胞、プロテオグリカンと呼ばれる成分で構成され

ています。

軟骨の構成をビルにたとえると、鉄骨がコラーゲン、コンクリートが軟骨細胞とプロテオグリカンと

考えられます。

プロテオグリカンは保水性の高いコンドロイチン硫酸グルコサミンケタラン酸ヒアルロン酸

構成されていて、年齢と共にその合成能力は低下してくるために徐々に軟骨は弾力を失い、すり

減りやすくなります。


   (4) 軟骨再生の栄養素


軟骨再生のための3代栄養素は、
グルコサミンコンドロイチン硫酸コラーゲンです。

なかでも変形性膝関節症に有効なものはグルコサミンとコンドロイチン硫酸です。

グルコサミンはプロテオグリカンの成分になるだけでなく軟骨細胞に働きかけて、

プロテオグリカンの生産を活発にします。

コンドロイチン硫酸は軟骨の主成分であるだけでなく、軟骨の破壊を遅らせる働きもあります。

皮膚の美しさ、みずみずしさを保っているのもコンドロイチン硫酸の働きがあるからです。
 
グルコサミンとコンドロイチン硫酸は夫婦のようなもので、この相乗作用によって

軟骨形成成分の合成を促し、軟骨細胞の破壊を防止し、

関節内の血流をスムーズにし、滑膜の炎症や関節の痛みを軽減します。


   (5) 根本的治療


変形性膝関節症の人にとって、一番つらいことは膝が痛んで、

日常生活に支障をきたすことです。

そのために消炎鎮痛剤を服用したり、シップを貼ったりするなどして痛みを和らげます。

しかし、消炎鎮痛剤やシップは急性の痛みには有効ですが、慢性の痛みや

変形性膝関節症にはあまり期待できません。

まず、軟骨再生のためのグルコサミンとコンドロイチン硫酸の関節再生栄養素を摂ること。

グルコサミンとコンドロイチン硫酸は5対4の割合で摂ると最大の効果を発揮します。

同時に太ももの筋肉(大腿四頭筋)や骨盤の筋肉(大臀筋)を鍛えることです。

漢方薬の併用は根本治療には一層効果があります。

代表的な漢方薬に独活寄生丸があります。痛みを軽減するだけでなく、

軟骨の再生と筋肉や骨の強化を促します。

変形がひどくなり、修復不可能になる前の治療が大切です。
              

 

変形性膝関節症の漢方治療

・・中期までなら根本から改善できます・・

変形性関節症の病位・病性・(病勢)
 
  (1)病位は裏、主に腎と肝と脾に関係あり。
  
   病性は気虚・血虚・陰虚・陽虚全てに関係。
   
   病邪は寒・湿・熱・お血がある。
 
 (2)変形性膝関節症を発症するのは、滑液の不足(陰液不足)・筋力の低下(運動不足と肝血虚、
 
肝陰虚)・関節軟骨の変性破壊(腎虚)・二次性滑膜炎(湿熱、お血)などである。

 現状況を分析すると同時に、治療の妨げとなる他の内因・外因も分析して病機を判断し、治法を決

定する。

 

変形性膝関節症の鍛錬と日常の注意事項

・・あなたの努力も治療には必要です・・

根本的治療


(1)正座はひざにはよくありません。なるべく正座を避けましょう。

(2)杖をつくとひざの負担が軽くなり、痛みを和らげることができます。

(3)お風呂や温シップでひざを暖めるのもよいでしょう。

(4)太りすぎはひざに負担がかかり治りにくくなります。ひざのためにも健康のためにも標準体重まで減らしましょう。

(5)適度な運動はよいのですが、無理は避けましょう。

(6)最も大切なことは太ももの筋肉(大腿四頭筋)とお尻の筋肉(臀筋)を鍛えることです。

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お願い

適切な漢方治療のためにはご本人が直接来ていただくことが大切です。

一宮市・稲沢市・江南市・岩倉市・清洲市・北名古屋市・西春日井郡・小牧市などの近郊からは約30分、名古屋市・弥富市・海部郡・あま市・春日井市・岐阜市・各務原市・羽島市・羽島郡などからも30分から1時間以内の距離ですから、初めはご本人が直接お越しください。
 

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