五行臓腑病機の弁証体系に基づいて「痴呆」の治療には以下のように方剤が使用されます。 |
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腎精不足 年齢より老けて見える、体力低下 代表処方 : 鹿茸大補湯
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心腎不交 腎陰不足のため心を濡養できない 陰(生理活動に必要な物質のこと)
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心陰虚が主 ふらつき・不眠・不安・動悸 代表処方 : 天王補心丹 ・
腎陰虚が主 ふらつき・下半身無力・動作がにぶい・髪が薄い 代表処方 : 六味地黄丸
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心火旺が主 焦燥感・顔面紅潮・口渇 代表処方 : 黄連阿膠湯
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心脾両虚 思慮過度・動悸・不眠・食欲不振・倦怠感 代表処方 : 帰脾湯
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痰濁擾心 ふらつき・めまい・胸苦しい・咳嗽・痰 代表処方 : 温胆湯
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お血 脳血管障害、冠動脈疾患がある 代表処方 : 冠心逐お丹
冠元顆粒 当帰芍薬散 血府逐お湯
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肝陽化風 イライラ・耳鳴り・眠りが浅い・ふらつき・手足のふるえ 代表処方 : 抑肝散 釣藤散 |
<<五行臓腑病機>>
五行臓腑病機とは、自然間の一切の事物すべてを五種(木・火・土・金・水)の性質に帰属させ、同時に自然間の全ての物は、この五種の物質の相互作用、相互変化によって営まれているのであり、人体の臓腑・組織・情志なども自然間の物と同じように機能している、という東洋医学の基礎理論。 病機とは、病理機序のことであり、五行臓腑によって病因・病性・病位・病勢を含めた病変の本質を明らかにすることであり、弁証の鍵になる。
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ボケないための知恵(予防) |
当たり前のことですが、認知症(痴呆)にはだれもなりたくありません。ならないことが一番!予防が一番です。
では、どうしたらいいのでしょうか?
予防にいいことはたくさんありますが、最新の研究によれば、
(1)
ゲーム(将棋、麻雀、トランプなど何でもよい)をしたり、楽器演奏をしたりな ど、頭を使って楽しむ趣味をもつこと(週に数回)。
(2)
青魚(サバ、サンマ、イワシなど)と緑黄野菜中心の腹八分の食生活。
(3)
1日30分ほどの散歩(または体操や水泳)。
の3つが、特に薦められると言われています。
また、漢方の知恵にもすばらしい方法があります。 その方法は、補腎活血法です。
補腎法とは抗老法ともいわれ、年齢に伴うさまざまな老化症状(精力機能の低下、難聴、骨や歯の弱り、足腰の弱りや痛み)を予防したり改善する方法のことです。それに使用される漢方薬を補腎薬といいます。
活血法とは漢方医学独特な治療法であり、漢方療法で使われ現在ではポピュラーになった「血液サラサラ」法のことです。脳梗塞や狭心症・心筋梗塞の予防になくてはならない漢方薬で、活血薬とか活血化お薬といいます。
この「補腎薬」と「活血薬」を一緒に使うのが補腎活血法です。 補腎薬も活血薬にも様々なものがあり、自分に適したものを選ぶ必要があります。
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ボケない予防のための代表的な漢方薬とサプリメント |
(1)
補腎薬
六味地黄丸・知柏地黄丸・杞菊地黄丸・麦味地黄丸 八味地黄丸・牛車腎気丸・右帰丸・鹿茸大補湯
(2)
活血薬 冠心逐お丹・冠元顆粒・血府逐お湯・補陽還五湯
(3) サプリメント GBE24 ケアーピローサ ケアバランス
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60歳からの人生に役立つ、 認知症の予防と早期発見のための「冊子」ができました |
もの忘れが気になり始めたご本人やご家族の方に読んでいただきたい内容です。 超高齢化社会の今、認知症を増やさないことを願って製作されました。
認知症とは無縁を思っている方にも読んでいただき、基本的な知識を得て予防し健康を保ちこれからの人生を穏やかにと願っています。
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60歳からの人生に大きく役立つ知っておきたい知識と知恵〜ボケない生き方 |