「薬用イチョウ葉エキス製剤物語」 ドイツ シュワーベ社 |
健康と若さの絶対的基本は何でしょう? それは、血液がサラサラしていて、命のパイプである血管が若く弾力性があることです。 血液は酸素と栄養素を脳と身体の細胞に送り込み、帰りには老廃物を持って帰る働きをしています。血管はそのための命のパイプです。 薬用イチョウ葉エキスは、血液と血管の健康を応援します。
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近年、わが国でもイチョウ葉エキス製品が見直されている。これは取りも直さずドイツのシュワーベ製薬の薬用イチョウ葉エキス製剤(EGB )によるところが大きいといえる。(EGB )は、大変な苦労の上、三十年以上にわたる研究開発の成果とされる。それゆえ、シュワーベ製薬は「イチョウ葉エキスのパオニア」といわれる。そこで以下に『シュワーベ製薬の薬用イチョウ葉エキス製剤物語』を見てみよう。
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独自栽培の薬用イチョウ葉を使用 シュワーベ製薬は、1960年頃から東洋にある生命力の強いイチョウ葉に着目し、その研究に取り組み始めた。
数年の研究の後、1967年に世界初のイチョウ葉抽出エキス製剤「テボニン」がドイツで発売された。当時の錠剤に使用されたエキスはフラボノイド配糖体としての含有量は2〜3%しかなく、販売量も小さく市場も広がらなかった。
1970年頃から、シュワーベ製薬はフランスのイプセン社と共同でエキスの精製度を高め、薬理効果の研究に取り組んだ。この結果、イプセン社は1975年、フランスで薬用イチョウ葉エキス製剤「タナカン」液を発売。これに使用したエキスは、フラボノイド配糖体として %のもの。シュワーベ製薬はこの精製度のエキスの薬理効果が最も優れていることを発見。このエキスの成分構成を「天の配合」と称したほど、すばらしい効果が実証され、薬理作用も広がり、病院での使用量が急増していった。
1980年、「タナカン」はフランスの全医薬品の販売高でトップの座を占め、以後十年間以上その座を守り続けるほど成功を収めた。現在でも「タナカン」はフランス医薬品販売高で上位を占めている。
同じくシュワーベ製薬も1981年、同じ高精製のエキスを使用した「テボニン」を発売。これが191987年には、ドイツ全医薬品販売高のトップになり、現在までその座を守っている。「タナカン」と「テボニン」のエキスはEGB761とよばれ、フラボノイド配糖体 %、テルペンラクトン6%(ギンコライドA・B・C&ビロバライド)と品質表示されているが、その他の成分の中にも重要な作用を持っているものも多くはあるが、現在は公表されてなく、特許はシュワーベ製薬が所有している。
保証される品質の一定化
1970年の後半からは、日本で高品質の薬用イチョウ葉を生産するため、薬1000軒の農家と契約し、畑での管理栽培を始めた。栽培方法、肥培管理、採集方法、乾燥方法、保管方法にわたり、シュワーベ製薬、イプセン両社とエキスの品質とイチョウ葉の品質の関係の情報を交換しながら、薬用イチョウ葉の品質規格が出来上がった。
イチョウ葉エキスというと、煎じるか、搾ると考えられやすいが、実際は抽出後必要な成分を残し、不必要な成分は除去するため、精製を幾度も重ね、どのロットをとっても成分構成が一定化されなければならない。
イチョウ葉エキスは日本でも一般消費者にはテレビや新聞、雑誌などの影響でかなり知名度が上がり、サプリメントとして多数の製品が氾濫している。しかし、その品質は玉石混交の状態であり、中にはかぶれ成分などの不必要成分が除去されていない粗悪な製品まであるため注意が必要である。
臨床試験で実際に有用性が確認されているのはドイツ・フランス製のエキス製剤のみである。 日本で販売されているドイツシュワーベ製薬の製品はGBE24である。
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シュワーベ製薬のイチョウ葉エキス「Tebonin Forte」の適応症
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(1)、
めまい、頭痛、耳鳴り、記憶および集中力低下、脳循環不良による思考力の衰え、 感情および性格の混乱、老人性痴呆症など。 (2)、
脳卒中および頭部外傷の後遺症。 (3)、 肩こり、冷え性、手足のしびれや痛みなどの末梢循環障害。 (4)、 血行不良による聴力および視力の低下。 (5)、
動脈硬化による腓腹筋の痙攣性疼痛。 (6)、 ニコチン乱用および糖尿病による動脈血液循環不全。
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